信州長野の地酒「白馬錦」大吟醸、純米吟醸、純米酒、季節限定等の販売。|専務のブログ 新肝話休題
2015/07/20

Allez comp 2015 #2



<※.今回は例によって、自転車ネタのみの回です。予めご了承下さい。>



 前回はスペシャライズド製のアルミバイク「Allez comp 2015」をほぼノーマルの状態で乗った際のレビューをお伝えしたが、今回はパーツ交換などでアップグレードした場合、どこまで乗り味に変化が及ぶのかをお伝えしたい。

例によって、以下に述べられるレビューはコースケの主観によるものであり、その評価は絶対的なものではなく、あくまで一つの参考意見としてご覧頂ければ幸いである。





 Allez comp 2015(以下、Allez)はその重量ゆえにまず、踏み出しの重さが気になるポイントだ。
そこで、「自転車のアップグレードはホイールから」の格言に従い、まずはホイールの交換から始めてみよう。

踏み出しを軽くすべく、軽量&硬質のホイールを導入・・・と思う所であるが、仮に思い通りに軽量&硬質のホイールを導入し、踏み出しの軽さを引き出せたとしても、その代価として地面から来る突き上げの鋭さはいよいよシャレでは済まされないことになるだろう。
とすれば、踏み出しの軽さは諦めて、Allezの美点である「すーっ」とした滑らかな乗り味を伸ばす方向性へと方針を切り替えたほうが良さそうだと判断。
ここで具体的にホイールに対して期待すること&方向性は・・・


1.速度の落ちづらいミドル~高いリムハイト。
2.フレームの(材質の)硬さから来る衝撃を軽減してくれる、柔らかい or 中程度の強度を呈している製品。
3.車格的にン十万円のホイールを入れるのは”チョット違う”と思うので、コストパフォーマンスに優れているとされる製品。


・・・以上の特性を踏まえたものとして、今回はシマノの「RS-81 C-35/クリンチャー」をチョイスした。
例によって乗車前にホイールバランス取りを慣行。
思う以上に重量バランスにブレがあり、前:6.6g/後:8.9gのバラストを取り付ける事となった。
実際の運用からして、1g程度のブレは許容すべきだとは思うが、さすがに6g以上のブレは許容範囲を超える。
ホイール外周の重さをあまり増やしたくはないが、(特に)下りでの安定感の為にホイールバランスを行った。
タイヤは初期装備品をそのまま転用し、いざシェイクダウン!





 とりあえず近場での走行&ロングライドを行った結果、加速/スピード維持/登板など、全ての部分で大幅な改善を感じることができた。
中でも平坦道における「すぅう―――――・・・」とした息の長い加速&速度維持のフィーリングは格別!
Allez初期状態での「すーっ」とした滑らかな乗り味も良いものであったが、それが大幅に増強され、平坦道における乗り味の質感の向上と「距離が稼ぎやすくなった」という機材への信頼感が向上したように思う。
フレームとホイールのマッチングが上手くいった!と思える瞬間だ。

また、カタログには特にエアロに関する記述は見られないが、ミドルハイトのわりに横風からのアオリにも比較的安定感があり、ロングライド時における余計な体力と気を使わなくて済むと感じた。

登板時における、ヘッドまわりの「ズシリ」とした重さも相当に軽減され、「ヒラヒラと峠を舞う」とまではいかないが、ごく普通に登板ができるようになった。

体重をペダルに思い切り乗せるようなダンシングをした時も脚に負担をかけず、かつ、トルク抜けをしないギリギリのところでスポークが踏ん張りを見せてくれていると感じた。
豪脚の方ではまた評価も変わるだろうが、自分のように脚力が無い人間にとっては硬さとしなりのバランスがちょうど良い。



 しかし、地面からの突き上げについては劇的な改善は見られず、これは別のパートに手を加える必要があると感じた。
ちょうど良い事に、スペシャライズドからは「CG-R カーボンシートポスト」なる製品がリリースされている。
素材として、カーボンの衝撃吸収性は金属をはるかに凌ぐ性能があるとされるが、CG-Rには更に「振動吸収材/Zertz」が加わっているので、ルックスも加味し、Allezにインストールするカーボンシートポストとしてはこれがベストマッチだろうと判断し、こちらを導入してみた。





 結果として、こちらも対費用に見合う効果を得られることができた。
「ビスビス!」と刺さるような突き上げは「トストス!」と、そのカドを丸める。
細かい地割れが続く道などにおける、体に入ってくる情報量の多さはあまり変化が無いように思うが、突き上げの鋭さがマイルドになるのだ。
さすがにエンデュランス・フルカーボンバイクに匹敵する衝撃吸収性能というのは無理な話ではあるが、それでもバイク全体がカーボンフレーム”風味”になったかのような錯覚を覚える。

また、プラシーボ効果かとは思うが・・・フレーム全体の剛性もごく僅かではあるが、向上したように思う。
金属パイプの中に更にカーボンパイプを通すことにより、剛性が上がるというイメージと言えばいいのだろうか。フレームとサドルの間にカーボン素材を呈したから耐衝撃性が向上するというのではなく、シートチューブにカーボン素材を追加することにより対衝撃性と剛性が増強されるカンジ。
カーボンのパリッとした乾いた質感が僅かだが付与され、よりレーシーなフィーリングを演出してくれる。

 余談だが、このCG-Rの導入時に際し、初期装備品のサドルから、「Romin EXPERT GEL (155)」へとサドルを変更した。
初期装備品のサドルは値段がそう高くない(はず)の製品と想像できるが、その中でも造形や質感はかなり良くしようとする意図を見ることが出来る。
とは言え、自分にとってはローラーを回している際にも座骨への痛みを感じてしまうので、交換と相成った。
交換に際しては、自転車ショップでレンタルされているスペシャライズドのレンタルサドルを複数お借りし、その中から具合の良さそうな形状と幅を勘案し、本Rominを購入した次第。

クッションが僅かしかないので、初心者にとっては随分と硬そうなイメージを覚えてしまうRominだが、クッション性で衝撃を緩和するといったよりは、サドル全体で腰周りの重さを分散して快適さに繋げるといった趣だ。
サドル前後のカーブもゆるやかなので、どこに座ってもフィーリングに極度の差が無く、安定した座り心地を得ることが出来る。
それでも個人的にはもうあと一歩、クッションに厚みが欲しいところだが、会陰部にも違和感が感じられないので、おおよその満足感を得ることができるサドルである。
なお、今回のサドル選びにおいて、自分の体格とサドルの横幅がマッチしないと意味が無いことを学習できたのは、大きな収穫だった。



 腰周りの衝撃対策はある程度の効果を得ることが出来たが、やはりハンドル周りにも対策を施したい。
そこで、カーボンハンドルを・・・と言いたいところではあるが、ハンドル周りは落車の際にもっともダメージが及びやすい部位であり、また、フォームが定まりきらない人にとっては横幅調整が出来ないパーツなので、安易に高級品を購入できるものではない。
なので、ハンドル周りはエラストマー素材のジェルが採用されているスペシャライズド「S-WRAP ROUBAIX TAPE」とトレックの「バズキル」を採用した。





 こちらはかかる費用の少なさということもあってか、効果のほどは限定的。
「無いよりはイイ」という位で、ホイールやシートポストのように大幅な改善は見られなかった。
一日100km前後のサンデーライドならば、フロント部のパーツ交換は後回しにしても良い部分だが、こういう地味な部分もロングライドとなってくると変わってくるところがあるだろう。
ご予算と相談しながら、懐にゆとりのある際に交換したいパートである。





 さて、その後のブレーキである。
今回のホイール交換の際、ブレーキシューをシマノ製のものに換装し、使用期限の切れたクレジットカードなどを用いて、トーイン調整を行い、再度ブレーキのフィーリングを確認した。

 この調整後、ブレーキ性能もかなりの改善が感じられた。
特に信号待ちの停車アプローチの際、いつまでも止まらないダラダラとした質感があったが、ブレーキフィーリングの剛性感が向上し、「普通に止まれるように」なった。

高速時における「減速の為のブレーキ」時もイメージと実際のブレーキ挙動がよりリンクするようになった。
かかる費用と労力は僅かなものなので、Allezオーナーの方はマスト施工であろう。



 ここまではサンデーライドとロングライド時におけるフィーリングについて述べてきたが、では本格的なヒルクライムとなれば、結果はどう変わるのか?
地元、栂池高原(全長17.1km/平均勾配7%)にて車体と装備を変え、テストライドを行い、まずはタイム測定を行った。


1.カーボンバイク/キシリウムSLS(24mmハイト)/荷物ナシ 0'00”(基準値)
2.カーボンバイク/キシリウムSLS(24mmハイト)/ライトや修理材など込み +4'3"
3.Allez Comp/RS-81-C35-CL(35mmハイト)/ライトや修理材など込み +13'35"



 そもそも計測日が違うので、天候や体調、ウォーミングアップの有無、ギア比、装備品が同一ではなく、このタイム差は必ずしも正確なものではない・・・のだが、心情的には概ね「こんなもんだろう」という気がする。
「1.」のカーボンバイクとAllezでは2倍近く金額差があるので、ある意味でこのタイム差はしかるべき結果なのかもしれない、と思う。

 一方で、「このタイム差を鵜呑みにしてはならない」とも思う。
RS-81-C35-CLのホイールはまさにその姿が示す通り、外周部が重いのだ。
なので、あまりの低速 or 低回転の場合など、一定の条件が(悪い方向に)整ってしまうと、一気に戦闘能力がダウンする。
ひと漕ぎひと漕ぎごとに”ゼロスタート”を余儀なくされるので、かかる労力が飛躍的に増大する、と言えば想像してもらえるだろうか?
逆に言えば、ある程度ホイールの回転を維持できると、ホイールの伸びといった恩恵を享受できると想像する。
キシリウムはホイールの回転”量”と走行スピード/距離稼ぎのイメージが正比例で合致するが、RS81-C35は”一定条件をクリアしている際に”前に進むのだ。
「一般レベル以上の」脚力を有する方であれば、RS-81でも良いタイムを出すことができると思われたが、残念ながら私のような貧脚であると、ホイールの良さを引き出すことが出来ない。
なので、先に述べたタイム差は「貧脚がテストした結果」ということを十分に勘案しなければならない。

また、帰りの際は長いダウンヒルとなるので、十分にハードなブレーキテストを行うことが出来た。
どうしてもワイヤーの引きの重さや、下り道での”キッチリ停車したい!”といった事柄についてはデュラエースに敵わない部分はあるものの、「スピードはそこそこに、安全第一で下ってくる」のであれば、”使えるブレーキ”であるといった印象。
本格的にレースを行う人ならば即交換!だろうが、のんびりとしたサンデーライドでの使用ならば、一昔前の自転車レビューにあるように「速攻で105に換装」をしなくとも、そこそこイケるといった感触があった。



■総評

「現代的なカーボンバイクに対し、現代的な思想の入ったアルミフレームはどこまで迫れるのか?」

 この問いに対し、個人的には「少なくとも、趣向性を伴った動的性能については、カーボンバイクに勝るも劣らない魅力がある。」と感じた。
「重くて使えたもんじゃない!」的なことはなく、ママチャリなどで慣れ親しんだ「手の中に、金属で作られた自転車を楽しく扱う」感は金属フレームならではだろう。
「レースで勝ちたい!」という人ならば、時にハイエンドカーボンバイクも必要となるシーンもあるのかもしれないが、颯爽と自転車で風を切ることと、サンデーライドの楽しさはカーボンフレームでなくとも金属フレームで十二分に味わえるのだ。

 一方、衝撃吸収性能については正直、カーボンフレームに軍配が上がる。
確かに、パーツをアップグレードしてカーボンバイクに迫ることはできるが、「迫ることができる」のであって、「同じ位置」に辿り着くのは不可能だ。
とは言え、これは材質特性上、致し方が無いことであって、必要以上にこれを嘆くのはナンセンスだろう。





ン百キロを横断する、超ロングライドであれば話も違うかもしれないが、今回300km近くのロングライドを完走できた要因は必ずしも衝撃吸収性によるものではなく、「段差に近づかない」「ハンガーノックに気をつける」「熱中症に気をつける」といった、「ロングライド技術論」によるところが大きい。
いかにカーボンバイクといえど、大きな衝撃を立て続けに受けたのでは、ライダーに疲労が溜まってしまうことに違いはない。



 アルミバイクはしばしば、初心者用のものとして、後にカーボンバイクへと至る布石としての立ち位置・・・といった空気が業界内(?)にあるような気がするし、それはそれで一理ある。
しかし、自らの走力の向上と、バイクの装備の向上をより鮮やかに味わいたいと思うのなら、最初の一台にアルミバイクは”アリだ”と感じた。



Allezは、 走る。



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